
しかし、メディアでの採り上げられ方は「年金記録漏れ問題」や「コムスン問題」や「ひき肉偽装事件」などが目立つばかりでどうも芳しくないですね。
この芳しくない原因として、時事通信の田崎さんのコラム「第1回 参院選をテレビが取り上げないワケ」によれば、1)立候補者のキャラクター不足(テレビ的に数字が取れない)と、2)前回の過熱しすぎたテレビ報道による自粛…によるものじゃないかと書かれています(参考リンク)
個人的には、1)もはや数的有利を最大限に利用した、最近の議論無き政策決定の呆れた現場の現実と、2)年金記録漏れ問題に代表される国家レベルの無能っぷり、そして更には、それらをドン引きで受け止めている大衆心理を知らずに、3)他所(よそ)の揚げ足取りばかりに終始する各党の低脳っぷりに辟易しているから…だと思うんだけれど、ともあれ、日本国憲法で定められている大イベントである参議院選挙は行われる。
このような状況のもと、各党がサイト上に掲げられるスローガンはどんなものなのか羅列してみたい。
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『成長を実感に!』
〜改革を貫き、美しい国へ。〜

『生活が、第一。』

『未来に責任を持つ政治』

『あなたはこの負担増に耐えきれますか?』

『年金大悪革に異議あり!
多国籍軍参加は憲法違反!』

『国民の声を聞く 国民の命を守る 国民の幸せをつくる
国民のために働く あたたかい政治をおこなう』

『信じられる日本へ。』
〜新しい日本宣言。〜
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■あとがき
この期に及んで、情緒豊かな表現が並ぶスローガンを掲げる各党サイトの責任者には、グローバル社会や市場原理の世界でしのぎを削る民間企業のサイトをもう一度見て欲しい気持ちでいっぱいになる。
今、日本の政界に必要なのはーーー優秀な政策をつくる人でも、よその揚げ足を取るのが上手な人でもなくーーー先ずは、あれこれ散らかし放題になった各コンテンツ(諸問題)を整理整頓して、上手に表現する(伝える)ことができる優秀な編集者なのではないかとさえボクは思ってしまう。
最後に、参議院のサイトの「よくある質問コーナー」の第一番目に書かれている質問と答えを紹介するけれど、1〜3までの答えが、今一度、ちゃんと機能されているのかどうかを検証してみて、もし機能していないようであれば、参議院という存在自体をも見直してみても良いのではないかとさえボクは感じながら、散らかし放題のままこの記事をしめる。
Q. なぜ日本は二院制を採用しているのですか
A. 国会は、衆議院と参議院の二つの議院から成り立っています。このしくみを二院制といいます。
二院制の利点としては、
(1)国民の様々な意見をできるだけ広く反映させることができる
(2)一つの議院の決めたことを他の議院がさらに検討することによって審議を慎重に行える
(3)一つの議院の行き過ぎを抑えたり(抑制)、足りないところを補ったり(補完)できる
ことなどがあります。(参議院:よくある質問より抜粋)
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■参考リンク:
・「参院選をテレビが取り上げないワケ」 田崎史郎氏 (時事ドットコム)
・参議院選挙2007 (参院選.com)
・選挙サイトELECTIONによる世論調査と結果
・「参議院選挙に行きますか(結果)」(Yahoo!リサーチ)
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